
デザインを作るとき、多くの人が最初に迷うのがフォントです。
同じ言葉でも、フォントが変わるだけで、やわらかく見えたり、きちんとして見えたり、親しみやすく感じたりします。
つまりフォントは、文字の形を選ぶことではなく、その言葉をどんな空気で届けるかを決めることでもあります。
EXPRESSION CAFEでは、色・フォント・余白といった「見た目の空気」を整えていきます。
このLv.2では、感覚だけに頼らず、フォントを選ぶときの判断基準を整理していきます。
フォントを「好き嫌い」ではなく「役割」で選べるようになること


- デザインを作るたびにフォント選びで迷う
- なんとなくおしゃれだけれど、少し読みづらい
- フォントを変えるたびに全体の雰囲気が崩れる
- 何を基準にフォントを決めればいいのか分からない
1|フォントは「見た目の空気」を持つ

フォントはただの文字の集合体ではありません。それぞれが固有の「空気感」を持っています。
内容だけでフォントを選んでしまうと、発信したいメッセージと視覚的な印象が大きくズレてしまいます。
2|「やさしい言葉」に「硬い見た目」の罠

やさしく親しみやすい発信をしたいのに、硬い企業向けの資料のようなフォントを使ってしまう。
これは言葉と見た目が噛み合わず、読み手に無意識の違和感を与えてしまう典型的な例です。
3|少しの違いが大きなブレを生む

初心者ほど、フォントの繊細な違いが「全部同じ」に見えてしまいます。
しかし、この数ミリの違いが全体の印象を大きく左右します。確固たる基準を持たないと、デザインの判断が常にブレてしまいます。
4|媒体も違えば、正確も変わる

SNSの画像、ブログの長文、アイキャッチバナー。
それぞれ役割が全く違うのに、すべて同じ基準フォントを選ぶと、読みやすさか世界観のどちらかが確実に崩壊します。
1|「好きなフォント」の乱用

毎回その時の気分で好きなフォントを使うのは危険です。
投稿ごとに別ブランドの「顔色」を伺うような状態になり、あなたらしい一貫した世界観(ブランド)が定まりません。
2|装飾フォントの使いすぎ

目立たせたいからと、タイトル全部に装飾性の高いフォントを多用していませんか?
それは舞台上の全員にスポットライトを当てるようなもので、結果として誰も目立たなくなります。
3|読みやすさより「個性」を優先

個性を出すことに執着しすぎるのは危険です。
特に長文において可読性を無視すると、まるで迷路のように読みづらくなり、一番届けたいはずのメッセージが読者に伝わりません。
4|本文と見出しの「差」が弱い

見出しと本文で文字の大きさや太さの差がないと、すべてが同じ強さに見えてしまいます。
どこから読んでいいのか、視線の誘導が全く機能しない状態です。
5|フォントを変えれば「おしゃれ」の勘違い

「おしゃれなフォント」を使えばデザインが良くなるというのは錯覚です。
周囲の余白や文字の量が美しく整っていなければ、どんな高級なフォントを使っても効果は発揮されません。
6|「とりあえず無難」の限界

失敗を恐れて「とりあえず無難なフォント」を選び続けるとどうなるか。
独自の空気感が一切立ち上がらず、いつまでも「どこかで見たことのある借り物の印象」から抜け出せません。
役割と勇気を持って、あなたの街を設計していきましょう。
役割を3つに分ける

やること
- 見出し用フォントを決める
- 本文用フォントを決める
- アクセント用フォントを決める
ポイント
- 本文は「読みやすさ」を最優先にする
- 見出しは「印象」を担当させる
- アクセントは使いすぎない
フォントは、まず役割ごとに担当を決めると整理しやすくなります。全部を同じ基準で選ぼうとすると、迷いやすくなります。
本文フォントを先に決める

やること
- 長文でも読みやすいフォントを選ぶ
- クセの少ないフォントを選ぶ
- 実際の文章量で見え方を確認する
ポイント
- 本文がいちばん読む量が多い
- 装飾より可読性を優先する
- シンプルなフォントほど安定しやすい
本文フォントは、デザイン全体の土台になります。ここが安定すると、見出しやアクセントも選びやすくなります。
見出しで世界観をつくる

やること
- 見出し用フォントを1つ選ぶ
- 本文フォントとの相性を見る
- サイズや太さで印象を調整する
ポイント
- 見出しは「印象づくり」を担当する
- 本文と極端に合わないフォントは避ける
- フォント数は基本2〜3種類までに絞る
見出しは、デザインの表情をつくる場所です。ここで世界観を出しつつ、本文とのつながりも整えていきます。
- 本文フォントは「読みやすさ」で選べている
- フォントの役割(本文/見出し/アクセント)が整理されている
- フォントの種類が増えすぎていない
- 「かわいい」だけでフォントを決めていない
- デザイン全体の雰囲気が揃っている
もし迷ったときは、本文フォントに一度戻ると整いやすくなります。土台の声が安定すると、全体の空気も揃いやすくなります。



















