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判断基準– 制作設計の言葉|言葉の地図(用語集)GLOSSARY –

判断基準とは?

判断基準とは、制作の中で「何をもとに決めるか」をはっきりさせるための軸です。

いいと思ったから選ぶ、なんとなく整えた、雰囲気で決めた、という状態から一歩進んで、なぜその色にしたのか、なぜその順番にしたのか、なぜ削ったのかを説明できる状態に近づけるための言葉でもあります。

制作では、正解がひとつに決まらない場面が多くあります。
なので、迷わないために必要なのは絶対の答えというより、自分が何を優先して決めるのかを持っておくことです。
そのとき土台になるのが、判断基準です。

判断基準がないまま制作を進めると、毎回決めるたびに迷いやすくなります。

たとえば、バナーの文字を大きくするか小さくするかで止まり、どちらも違う気がして何度も戻ってしまうことがあります。
配色でも、好きな色はあるのに、今回それを選んでいい理由が見えず、候補ばかり増えて決めきれなくなることがあります。

ブログやSNSでも同じです。
伝えたいことはあるのに、どこまで書くか、どこを削るかの基準がないと、情報が増えたり減ったりして軸がぶれやすくなります。
書きながら迷い、整えながらまた迷い、最後は「もうこれでいいかもしれない」と気持ちで閉じるしかなくなることもあります。

この状態は、センスが足りないというより、決めるためのものさしがまだ言葉になっていないだけかもしれません。

なぜ重要なのか

判断基準が重要なのは、制作を感覚だけに任せず、再現できる形に近づけられるからです。

制作には、選ぶ場面が何度も出てきます。
何を載せるか、何を削るか、どこを強く見せるか、どんな順番で伝えるか。
このひとつひとつを、毎回気分だけで決めていると、制作物ごとのばらつきが大きくなります。

一方で、判断基準があると、「今回は世界観より読みやすさを優先する」「この投稿では印象より理解の早さを優先する」といった形で、選ぶ理由が見えてきます。
すると、迷いが減るだけでなく、修正もしやすくなります。

判断基準は、制作を固くするものではありません。
何でも同じように悩まなくてよくなるので、本当に工夫したい部分に意識を使いやすくなります。

見た目を整えるためにも、言葉を選ぶためにも、まず何を優先するのかを決めることはとても大切です。
なので判断基準は、制作の速さより前に、制作の安定を支える言葉だと言えます。

崩れる/誤解される瞬間

1|「全部のルール」を同時に守ろうとする

「おしゃれに」「世界観を守る」「読みやすく」全てを同時に優先しようとすると、身動きが取れなくなります。

基準を増やすのではなく、「一番の優先順位」を決めることが大切です。

2|「判断基準=絶対の正解)だと思い込む

いつでも同じ答えになるわけではありません。初めて知る人向けと、すでに興味がある人向けでは優先すべきことが変わります。

今の「目的」に合わせて軸を選ぶのが自然です。

3|「自分の好き」を基準にしてはいけない

感覚や好みも大切な要素ですが、他の目的(読みやすさなど)と衝突した時に整理できなくなるのが問題です。

「好き」を捨てるのではなく、「今回は補助に回す」といった順位付けが必要です。

4|途中で情報が増えたとき

最初はシンプルだったのに、後から「注意事項」も「実績」も入れたくなり、何を優先するのか見えなくなる状態。

全てを同じ強さで強調すると、結果として何も伝わらなくなります。

5|誰かの添削や意見を受けたとき

「こっちが良いかも」という意見を全部採用すると、自分の軸が消えてしまいます。

意見を聞くことは大切ですが、その意見を「採用するかどうか」を決めるためにも、自分の軸となる判断基準が必要です。

この言葉が使われる場面

判断基準という言葉は、ほとんどすべての制作場面で使われます。

  • ブログ…どの話を深く書き、どこを省略するかを決めるとき
  • SNS…限られた中で何を最優先で見せるかを選ぶとき
  • LP…感情を動かすことを優先するのか、理解を進めることを優先するのか
  • デザイン…配色、フォント、余白、写真、レイアウトのどれをどう選ぶか
  • 発信設計…言いたいことを全部出すのではなく、今の読者にとって何が必要か
  • ブランドづくり…自分らしさを守るために何を残し、何を変えるかを考える場面

なので判断基準は、一部の専門的な場面だけで使う言葉ではなく、制作全体を安定させるための共通の軸として持っておくと役に立つ言葉です。

  • 今の制作で、何をいちばん優先して決めるかが言葉になっていますか。
  • 好きかどうかだけでなく、今回それを選ぶ理由まで見えていますか。
  • 修正するときに、戻るための基準が自分の中にありますか。

次に進む小さな一歩

今つくっているものに対して、「今回は何を最優先にするか」を一つだけ書き出してみてください。
読みやすさ、伝わりやすさ、世界観、印象、行動のしやすさ。
まず一つに絞るだけでも、選び方がかなり整いやすくなります。

関連語

  • 構造