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第1話|最初のはじまりは、ただの妄想でした

いま、CanvaTownという街は存在し、建物があり、道があり、訪れる人が少しずつ歩き始めています。

けれど、この街は最初から存在していたわけではありませんでした。

はじめから計画されたサービスでもなければ、完成図が見えていたわけでもない。はじまりは、もっと曖昧で、もっと個人的なもの。それは、ただの「妄想」でした。

そして振り返ってみると、その原点にはひとつの共通点があります。それが「ゲーム」という感覚だったのです。

完成したアイデアから始まったわけではなかった

多くのサービスは、目的や計画から始まるものだと思われています。

誰に向けて、どんな価値を届け、どう形にしていくのか。

けれど、CanvaTownは少し違いました。最初にあったのは、「こんな場所があったらいいのに」という感覚だけ。

デザインを学ぶ場所でもない。
ノウハウを教える場所でもない。
コミュニティとも、少し違う。

言葉にできない違和感から生まれた、小さな妄想でした。

原点は「ゲーム」の感覚だった

振り返ってみると、最初に思い浮かんだイメージは、とてもシンプルなものでした。それは、子どもの頃から自然と親しんできた「ゲーム」の感覚です。

ゲームの世界には、最初からすべてが揃っているわけではありません。小さな場所から始まり、少しずつ道が増え、できることが広がっていく。最初は分からなかったことも、歩いているうちに、いつの間にか理解できるようになる。誰かに正解を教えてもらうというより、自分の体験の中で気づいていく構造があります。

私はずっと、その感覚に近い学びの場所を探していたのかもしれません。

レベルという考え方が生まれた理由

CanvaTownにLv(レベル)という考え方があるのも、あとから作った仕組みではありませんでした。できる人とできない人を分けるためではなく、「見える景色が少しずつ変わっていく感覚」を大切にしたかったからです。

同じ内容でも、タイミングによって理解の深さは変わります。昨日は分からなかったことが、今日ふと理解できることもある。

ゲームがそうであるように、進む速度は人それぞれでいい。だからこそ、急がなくても歩き続けられる構造にしたいと思いました。

妄想は、なぜ消えなかったのか

多くのアイデアは、時間が経つと消えていきます。けれど、この妄想は消えませんでした。理由は、現実の問題と重なっていたからです。

制作の現場で、何度も同じ声を耳にしてきました。

  • 何から始めればいいかわからない
  • 作っているのに整わない
  • 情報が増えるほど迷う

これは、スキルが足りないから起きている問題ではなく、何年も学び続けている人ほど、同じ迷いに出会っていました。

制作を重ねる中で、その理由を探し続けていた私は、あるとき気づきました。足りなかったのは新しい知識ではなく、すべてを支える「構造」だったのだと。

この「構造」という考え方に至るまでの背景は、Brand Storyの中でも少し触れています。

前に進めない感覚は、止まっているのではなく、土台が整うのを待っている時間だったのかもしれません。

情報があふれる今の時代では、この迷いはこれからさらに増えていくように感じています。新しいツールやAIによってできることが増えた一方で、選択肢も同じように増えました。

だからこそ私は、情報に振り回されないための知識ではなく、その前にある「土台」を届けたいと思うようになったのです。

設計ではなく観察から生まれた

CanvaTownは「こう教えよう」と考えて作った場所ではありません。むしろ、気づけば形になっていた場所でした。

  • 人がどこで止まるのか
  • なぜ進めなくなるのか
  • どこで迷子になるのか

その観察の積み重ねから形になりました。つまり、CanvaTownはお客様の声から生まれた「街」なのです。

いまも完成度は10%かもしれない

正直に言えば、いまの街はまだ完成していません。むしろ、10%くらいかもしれません。けれど不思議なことに、それでも街として動き始めています。

なぜなら、街は完成した瞬間に生まれるものではなく、人が歩き始めた瞬間に存在し始めるからです。

ゲームには、完全なゴールがありません。クリアしたと思っても、新しいエリアが現れます。

CanvaTownも、きっと同じです。

完成させるための場所ではなく、その時々の自分に合わせて歩き続けられる場所。だから今も、この街は完成していません。そして、おそらくこれからも完成することはないと思います。

アイデアは、妄想から始まっていい

何かを始めようとするとき、多くの人が考えるのが、

ちゃんとした形になってから
準備が整ってから
集客ができる準備になってから

でも振り返ると、形になったものほど、最初は曖昧でした。明確だったのは計画ではなく、感覚。「こんなのがあったらいいな」と思った、小さな妄想からすべては始まりました。

最初のはじまりは、ただの妄想でした

こうして振り返ってみると、CanvaTownは最初から明確な計画があったわけではありませんでした。

完成図が見えていたわけでも、成功の確信があったわけでもない。ただ、「こんな場所があったらいいな」という、輪郭のぼんやりしたイメージだけが心に残り続けていました。

その妄想を消さずに置いておいたことで、少しずつ形が生まれ、道ができ、やがて歩ける場所になりました。

今もこの街は、まだ完成の途中です。
そして、おそらく完成することもないのだと思います。

でも、それでいい。

ゲームのように、歩きながら景色が変わっていくこと自体が、この場所の意味だからです。

もし今、まだ言葉にならないアイデアや、形になっていない想いがあるなら。
それは未完成なのではなく、これから始まる前の状態なのかもしれません。

すべてのはじまりは、
いつも小さな妄想から生まれるのだから。

まとめ

  • CanvaTownは最初から完成した構想ではなかった
  • 原点はビジネスではなくゲーム感覚だった
  • 街という構造は自然に生まれたものだった
  • 人の迷いを観察する中で形になった
  • 完成度よりも「動き始めること」が重要だった
  • アイデアは妄想から始まってもいい

最後に。

もし今、まだ形になっていない考えがあるなら、それは未熟なアイデアなのではなく、始まりの前にある時間なのかもしれません。

CanvaTownも、最初はただの妄想でした。

けれど、その妄想を消さずに置いておいたことで、いまこうして、歩ける場所になっています。

次に生まれる街も、きっと同じように。誰かの小さな妄想から始まっていくのだと思います。


この街を歩き始めるなら、まずは「FIRST STEP」から。